カフェ頼政道

1月26日 第76回 カフェ頼政道  「れもんカフェ第3回」 終了しました。


 今回は通常のイベントに加え、宇治市認知症カフェ(れもんカフェ)を開催いたします。

れもんカフェ

11:30~13:00 ランチタイム
13:00~15:00 宇治市認知症カフェ 
「府立洛南病院 森 俊夫先生と認知症を学ぶ」

宇治市認知症カフェ 「れもんカフェ」府立洛南病院森俊夫先生と認知症を学ぶ

1/26 第3回れもんカフェ 「府立洛南病院 森 俊夫先生と認知症を学ぶ」 感想とお礼
  今回はカフェ頼政道が送る渾身の企画です。
企画その1 「MCI(軽度認知障害)ってなんですか?」
高齢者手前の64歳でもともと同級生、今でも悩みも話せる仲間という設定での漫才をハーモニー丸山 貴司とハーモニー北野太朗のお二人が演じてくれました。当たり前ですが、お二人の前歴に「芸人」はありません。しかし息のあった掛け合いは絶妙でした。直前までの稽古が実を結びました。
MCIの勉強もさることながら、真面目な二人の新しい面を堪能できるという大きなおまけを楽しみました。
企画その2 二人芝居「認知症 もう一つの旅立ち」
カフェ頼政道の看板女優 近藤さんとかどさかが夫婦役での出演です。サブタイトルは「この春、停年退職後の週3日の継続雇用も終わった夫と妻」でお送りいたしました。準備不足でカンニングペーパーを手に持っての芝居で、見苦しい物でしたが、みなさんの暖かい声援を受けて何とか最後までやり通すことが出来ました。
 終演後に森先生からコメントを頂いたあと漫才や芝居を見て感じた多くの参加者からの質問を森先生が答えるコーナーがありました。
 その場はカフェ頼政道ならではの場となりました。森先生は多くの質問に単に答えるのみならず、その質問が持つ普遍的な意味をみんなに提示される。そのことで一個人の質問が参加者みんなの問題になります。その広がりが認知症に直接関係ない事柄へ展開することであっても、あたりまえのことだけれどそれは人間の営みに関係することだから疎かにされない。なんというのでしょう、カフェに濃密な時間が流れ、その空間はもし切り取って残しておけるものなら残しておきたかったほどの貴重なものでした。れもんカフェ3回の積み重ねの財産とはいえ素晴らしいものでした。2時間があっという間でした。
 演者4人共、素人で、稽古や準備が十分ではありませんでしたが、皆さんのご協力でなんとか初演を全うすることが出来ました。本当にありがとうございました。

作者の弁:企画1はダイマル・ラケットの漫才をイメージしています。最初のパートはほとんどパクっています。当日の二人はアドリブも入れてくれて、大変、面白かったです。自分の書いた物だけれど単純に笑ってしまいました。企画2はサミユル・ベケットの名作「ゴドーを待ちながら」のゴドーという人物を待ち続けている2人の浮浪者、ウラジミールとエストラゴンの二人芝居の部分を参考に書きましたが、不発でした。すみません。次回はもっと「ドラマ」を描きたいと思います。その時こそカフェの看板女優 近藤さんの演技が炸裂致します。

この2つの漫才と劇はカフェ頼政道の財産だと考えていますが、もし有志の方がおられて認知症の勉強や集いに再演したいとのことであれば使って頂いて結構です。台本は近々アップ致します。ただしその際は下記のメールアドレスに必ずご連絡下さい。
yorimasamichi@gmail.com      
2014年 2月2日                                           門阪  庄三

頼政道 頼政道
頼政道 頼政道
頼政道 頼政道
頼政道  

宇治市認知症カフェ 「れもんカフェ」について

宇治市認知症カフェとは、認知症についての正しい理解を啓発し、誰もが地域で明るく前向きに活動することを目的にした事業で、その呼び名も「れもんカフェ」と言います。25年度に宇治市内4か所で実施され、NOP法人カフェ頼政道もその一つの拠点として、宇治市から事業の委託を受けました。いろいろな事を学べ、生き方についての示唆が得られると思います。

宇治市認知症カフェの活動は新聞記事でも紹介されています。
  ・平成25年6月20日 京都新聞  記事はこちらからご覧いただけます。
  ・平成25年7月 1日 朝日新聞   記事はこちらからご覧いただけます。

  京都新聞の記事内容を読みやすく、以下に記載いたします。

山城初の認知症カフェ、宇治市と府立洛南病院が開設

初期の認知症患者と家族を支援するため、宇治市と京都府立洛南病院(同市五ケ庄)は、山城地域で初となる認知症カフェを29日に同市槙島町に開設する。医師ら専門職を配置し、早期のケアと治療に結び付けるのが特徴で、9月までに市内4カ所に相次ぎ誕生させる。

 認知症患者を地域社会で支える市の取り組みの一環。同病院の医師、森俊夫さんが昨年12月から試行する認知症カフェを引き継ぎ、運営と企画は市福祉サービス公社(同市宇治)に委託する。

 症状が軽い初期の認知症は発見が遅れがちで、専門的なケア体制も確立していない。カフェでは患者や家族同士が悩みを話し合うなど交流し、参加する医師や「認知症コーディネーター」の社会福祉士にも気軽に相談できる。地域住民へも呼び掛け、疾病に対する理解や予防を広める。

 当面、同市槙島町の地域交流型レストラン「リオス槙島」でカフェを月1回開く。7~9月に東宇治地域福祉センター(五ケ庄)、NPO法人が運営する「カフェ頼政道(よりまさみち)」(平尾台)、西小倉地域福祉センター(小倉町)の順にオープンする。

 森さんは「当事者が安心できる『居場所』と、重症になる前に専門職と出会う『前線』の拠点にしたい」と話す。カフェは市民対象で有料。コーヒーや軽食を毎回提供する。
市健康生きがい課TEL0774(20)8793。