「第127回 カフェ・頼政道」 10月2日
終了しました
「日曜日の音楽会」
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『Michiyoとオイワ』ファーストライブ IN カフェ頼政道
2016年10月2日
「Michiyoとオイワ」さんへ感謝とお礼
Michiyoさんはカフェ頼政道の新しく加わっていただいたボランティアスタッフです。雑談の中で「ライブに時々出ていた」と聞いたので今日のライブをお願いたしました。ライブをするにあたって、Michiyoさんが出した受諾条件は「オイワさん」と一緒ということ。相棒のオイワさんこと岩井さんはギター使いの男性で、2人は40年来の仲良しコンビということです。
カフェ頼政道のイベントコンセプトは地域の支え合いです。地域の中にある「隠れた力の持ち主」「知られていない才能の持ち主」の出番を願っていますのでいつもビッグイベントではありません。今日もいわゆるビッグイベントではなく「手近な」パフォーマーによるライブです。
しかし「予想は外れるもの」です。
今日のようなカフェ、しあわせ感は極上でした。
ライブは「涙そうそう」から始まった。
静かなオープニングです。Michiyoさんのきれいな声がオイワさんのギターに乗って心地よくカフェに響きます。綺麗としっかりとした優しい声は音使いの魔法がいるのかと思うがごとくです。ある参加者は「これは映像に残したい」と思ったのでしょう、スマホでビデオを撮り始めました。Michiyoさんの「涙そうそう」が会場を魅了したのです。
演奏・歌唱してくれた曲は以下の10曲です。
涙そうそう、愛する、蘇州夜曲、いつでも夢を、見上げてごらん夜の星を
お地蔵さまが笑ってる (オイワさん作詞作曲)
君といつまでも(飛び入りでかどさかが歌いました)
翼をください、上を向いて歩こう
僕の話(Michiyoさん作詞)
本当に二人の音楽の質の高さに驚き、感動しました。
そしてそれ以上に、こみ上がってくる衝動を抑えることに必死でした。それはいまも続いています。そしてその衝動はいまでも限られた何人かの胸の中にそっと置かれているはずです。衝動は演奏や歌唱のみで作られたものではありません。曲の合間に見られる細かい所作によって作られたように思います。しかしそれらはもちろんですが、準備がない者には見過ごすことになるような微細なものです。外部からでは日常生活の振る舞いの域を超えたようには思えないものです。「ハンディキャップを持って生きる人とそれを支える人」の関係を考えるとき、二人のような関係が原点のように思われます。
フラットな男と女、音楽という共通の表現、長い付き合いが作った関係が地域ケアの原点だと少し飛躍かも知れないけれど考えています。その意味でこのライブはカフェ頼政道のmilestoneになるかもしれないと思っています。彼らの音楽に乾杯、二人のお互いへの心遣い乾杯です。
本当にいいライブでした。
2016年11月20日 門阪 庄三