カフェ頼政道

「第106回 カフェ・頼政道」 7月5日

終了しました

「リハビリテーションを知る」


「リハビリテーションを知る」11:30~


11:30~13:00 
ランチ・喫茶タイム
13:00~14:00 

リハビリテーションを知る
普段、リハビリという言葉はよく使われますが、リハビリについて学ぶ機会はあまり無いと思います。リハビリの語源は、ラテン語のre(再び)、habilis(人間らしい)で、その意味は「人間性や権利の復権」と直訳されます。現在では、狭い意味で「心身の機能訓練」を指しています。
どちらの意味でも、リハビリには生きる知恵が凝縮されています。
孫子の兵法で言えば、「リハビリを知り、己を知れば、百戦危うからず」。必ずや、自分らしい人生を送るための糧となるはずです。


7月5日の感想とお礼
今日は、通いの家「おはな」の管理者で理学療法士の森田さん、あじろぎ会 宇治病院から作業療法士の頼田さんと言語療法士の堀さんの3人のリハビリの先生にお越しいただき、リハビリテーションについて学びました。
 リハビリの先生には3職種あって、身体的(フィジカル)な領域のPT【理学療法士】、オキュペイショナル(日々の仕事)という意味のOT【作業療法士】、嚥下や発語(スピーチ)を訓練するST【言語療法士】に分かれているとのこと。また、彼らは病院や福祉施設、行政機関にいて様々なリハビリ事業に関わっており、何時でも気軽に相談して良いのだそうです。
 まずPTの森田さんより、病気後の身体的な訓練の方法を教えていただいた後、カフェ参加者全員で「片足立ちテスト」を実施。1秒1秒が結構長く、片足でウラグラした挙句、両足を付いてしまうのですが、皆さん年齢相応のスコアを出されていました。これはお尻の後ろの中臀筋(片足を上げた時に重い身体を支えてくれる筋肉)を使うテストであり、活動的に動くための重要な要素だとか。
 OTの頼田さんからは、病気で体が弱ったとしても「私は〇〇がしたい」という生活意欲に応じて、それに適した訓練や環境設定の方法があるということを学びました。頼田さんは認知症のリハビリもされているそうで、実技では、「画面に映し出された沢山の単語を見た後、記憶をたどって幾つ思い出せるか?」というテストがあり、皆さん頭をフル回転。脳が汗を掻きましたね。
堀さんからは、発語や嚥下に関わるリハビリの説明や、発語に障害を持った方にはなるべくその方のペースに合わせるスタンスで接することが大切だと教わりました。また、高齢期には嚥下機能が大切ということで「30秒つば飲み込みテスト」があり、皆さん基準の3回以上をクリアされたようです
。  病気で入院しないとお目にかかれないと思っていたリハビリ・セラピストが、どんな仕事をされているのか、また、その技術は未病の段階でも活用できることを知りました。リハビリ3職種の先生が一同に会することは滅多にないこと、休日にも関わらず、本当にありがとうございました。生きる上での基盤となる心と体を少し鍛えられたようで、「自分なりに前向きに元気にやっていこう!」という気概をいただきました。