カフェ頼政道

6月15日 第85回 カフェ頼政道  「れもんカフェ第4回」 終了しました。


「森先生と学ぶ”れもんカフェ”」

11:30~13:00 
ランチ・喫茶タイム
13:00~14:00 

今年1回目「森先生と学ぶ”れもんカフェ”」
昨年始まった宇治市事業の認知症カフェ(通称)「れもんカフェ」を、今年も年3回カフェ頼政道で行います。もちろん昨年に引き続き、森先生が駆けつけて下さいます。
認知症は、高齢になれば誰もが経験する…私たちの今の生活と地続きで、ごく当たり前のこと。避けて通れないのなら、そうなっても困らないよう正しく理解し、ともに生きていく知恵を学びましょう。

宇治市認知症カフェ 「れもんカフェ」府立洛南病院森俊夫先生と認知症を学ぶ

2014 6/15  2014第1回 れもんカフェ

『府立洛南病院 森 俊夫先生と認知症を学ぶ』
感想とお礼

カフェ頼政道のれもんカフェにはいつも多くの方が参加されます。
認知症に対する関心の高さと森先生の講演への期待からでしょう。

今日のランチは穴子の入ったちらし寿司。満員に備え50人分の昼食、大変です。ランチの質を低下させない厨房チームの頑張りはすごい。それにホールスタッフが参加者の名前を覚えていて、「佐藤さん、こんにちは」と名前を読んで挨拶するのもいい雰囲気を作っています。そのせいか呼びかけられた参加者の顔がほころびます。

さて最初は お待ちかね余米さんのアコーディオン演奏。
アコーディオンを抱えて座る余米さん。私が余米さんですと紹介すると「ボンジュール」と応える。79歳と思えないリアクションです。(打ち合わせはありません、たまたま今日のカフェがブラジルワールドカップ日本の第一戦、対コートジボアールとのゲーム直後でした。コートジボアールは象牙海岸のフランス語ですよね、コメントからの話題の続きで、余米さんがすかさず、ボンジュール)。オープニングは私のリクエストで「パリの空の下、セーヌは流れる」 「赤いランプの終列車」「青い山脈」「お富さん」「ふるさと」を演奏してくださる。練習はしない余米さん、見事な「日曜カフェ」のデビューでした。「木曜カフェの時より上手」とはスタッフの弁です。

森先生の登場です。
ちょうど1週間前の6月8日 ひとまち交流館で開かれたやましろ認知症地域ケア連携協議会で再演された「認知症二人芝居」「認知症漫才」の解説をカフェ看板女優近藤さんと丸山さん、北野さん、門阪の感想を交えてしてくださいました。
まず近藤さんの熱演、名演が光った二人芝居の解説です。
「二人芝居が開く世界」と題された森先生の解説によって「二人芝居」の記憶が呼び覚まされるだけではなく、作者や演者の意図を超えた新しい意味が付与されていきます。高校生の時に小林秀雄の文章に触れた時の印象に似ています。「批評は原作を超える」。それはともかく森先生は皆の前でスライドを使って解き明かします。「折れ目への気づきと対話」が生活の破綻を未然に防ぐ。「できなくなることへの平等な眼差し」の普遍性、『不便であっても不幸ではない』は手を伸ばせば届く暮らし、世界があることを教えています。そしてそれは「I can live well with dementia.」と同じテーマです、と。認知症は、それまで自分が築いてきた人生と人間関係の試金石と締めくくられました。
それから「認知症漫才」の解説です。
森先生は、認知症を日常の一コマとして描かれたこの漫才は、認知症を「他人ごと」ではなく「自分こと」と捉え、物忘れと認知症の線引きの難しさを確認しながら、あたかもそれが人生の曖昧さや不安と同じ種類のものかもしれないという言わば人生哲学を述べていると説明される。その曖昧さと不安の間の揺れを先生は「往還運動」と表現され、人は「あわいを(間)生きる」生物だと語りかけます。前に進むことが優先されてきた青年から壮年時代だけが人生ではない。老いを感じ、その備えを前向きに考えるためには、保留することの意義は大きいと、説明されました。 森先生は引き続いて、記憶について講演をされました。「忘れることの意味」「生き延びるための記憶の選択」「海馬は記憶の玄関口」「脳は記憶の貯蔵庫」「記憶の分類」など興味が尽きない話を次々に展開され、脳の機能の果てしない不思議の話を次回以降もしていただくことを皆さんに予感させ、終了となりました。森先生ありがとうございました。

追記:カフェ後の森先生を囲んだスタッフミーティングも盛り上がりました。

頼政道 頼政道
頼政道 頼政道
頼政道 頼政道
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宇治市認知症カフェ 「れもんカフェ」について

宇治市認知症カフェとは、認知症についての正しい理解を啓発し、誰もが地域で明るく前向きに活動することを目的にした事業で、その呼び名も「れもんカフェ」と言います。25年度に宇治市内4か所で実施され、NOP法人カフェ頼政道もその一つの拠点として、宇治市から事業の委託を受けました。いろいろな事を学べ、生き方についての示唆が得られると思います。

宇治市認知症カフェの活動は新聞記事でも紹介されています。
  ・平成25年6月20日 京都新聞  記事はこちらからご覧いただけます。
  ・平成25年7月 1日 朝日新聞   記事はこちらからご覧いただけます。

  京都新聞の記事内容を読みやすく、以下に記載いたします。

山城初の認知症カフェ、宇治市と府立洛南病院が開設

初期の認知症患者と家族を支援するため、宇治市と京都府立洛南病院(同市五ケ庄)は、山城地域で初となる認知症カフェを29日に同市槙島町に開設する。医師ら専門職を配置し、早期のケアと治療に結び付けるのが特徴で、9月までに市内4カ所に相次ぎ誕生させる。

 認知症患者を地域社会で支える市の取り組みの一環。同病院の医師、森俊夫さんが昨年12月から試行する認知症カフェを引き継ぎ、運営と企画は市福祉サービス公社(同市宇治)に委託する。

 症状が軽い初期の認知症は発見が遅れがちで、専門的なケア体制も確立していない。カフェでは患者や家族同士が悩みを話し合うなど交流し、参加する医師や「認知症コーディネーター」の社会福祉士にも気軽に相談できる。地域住民へも呼び掛け、疾病に対する理解や予防を広める。

 当面、同市槙島町の地域交流型レストラン「リオス槙島」でカフェを月1回開く。7~9月に東宇治地域福祉センター(五ケ庄)、NPO法人が運営する「カフェ頼政道(よりまさみち)」(平尾台)、西小倉地域福祉センター(小倉町)の順にオープンする。

 森さんは「当事者が安心できる『居場所』と、重症になる前に専門職と出会う『前線』の拠点にしたい」と話す。カフェは市民対象で有料。コーヒーや軽食を毎回提供する。
市健康生きがい課TEL0774(20)8793。